成年後見人制度とは
成年後見制度は、判断能力が不十分なために、財産侵害を受けたり、人間としての尊厳が損なわれたりすることがないように、法律面や生活面で支援する仕組みです。
たとえば、認知症の高齢者の方が、高齢者施設などに入所するための契約を後見人にしてもらったり、入所費用を払ってもらったり、生活に必要な手続きをしてもらったりします。
成年後見制度を利用できる人
@加齢による脳の老化による場合(認知症等)
A生まれながら脳に何らかの障害がある、あるいは子供のころの病気等で脳に何らかの障害を受けた場合(知的障害者)
B脳梗塞・交通事故・手術等で脳に損傷を受けた場合(高次脳機能障害)
C社会的ストレス等から精神が不安定になった場合(統合失調症)
成年後見制度の利用例(どんなときに制度を利用するの?)
@ひとり暮らしの老後を安心して過ごしたい。高齢者施設などに入所するための契約をしたり、その費用を払ってもらいたい。併せて、これまで経営してきたアパートの管理をお願いしたい。
Aアルツハイマーが発症。自分の意思で悔いのない人生を送りたい。
B使うはずもない高額な健康器具など頼まれるとつい買ってしまう。
C親が死亡した後、知的障害を持つ子供が心配。その子のために財産を残す方法やその使い方、施設への入所手続などどうしたらいいの?
D認知症の父の不動産を売却して入所費にあてたい。
E寝たきりの父の面倒をみて財産管理をしてきたが、他の兄弟から疑われている
F老人ホームにいる母の年金を持ち出してしまう兄に困っている。
成年後見制度の種類(いつから制度を利用すればいいのでしょう?)
@今は元気!自分でなんでもできる→任意後見制度
A少し物忘れが多くなったかな…
Bしっかりしている時もあるんだけど…(判断能力が著しく不十分な人を対象)→保佐類型
Cしっかりしているときはない(判断能力がないのが通常の状態の方)→後見類型
申立をしたい時にはどの制度を利用すれば良いのか、お話しを伺いながら一番近いものを提案いたします。
まずは相談から始めてみましょう。